2024.08.25
Classic Series
第36回定期演奏会
シマノフスキ、ドビュッシー
目を閉じた先に広がる世界。
それは自由で果てがなく、夢想的でありながら知的で、人間のこころに近くもある。そうした情緒で紡がれた音楽がまた、わたしたちに新しい風景を見せるのかもしれない。
今回は、とあるイメージや雰囲気を音楽によって描写したシマノフスキと、いまここにある現象や気配を捉えて音化したドビュッシーの作品をメインに、新しい感性を音楽で表現した現代作品、そして今回出演の前田朱音さんが東山魁夷の絵画「緑響く」をモチーフに書いた作品の取り合わせでお送りいたします。
東京芸術大学にルーツを持つ若き音楽家らが、クラシック音楽に触れる場の可能性を追いかけながらお届けしているシリーズの第36回。クラシックに親しみのある方も、これから親しんでゆきたい方も、どうぞお気軽に音楽の時間を楽しみにいらしてください。
- 日時
- 2024年8月25日(日)
17時開演(16時開場) - 場所
- sansa
東京都港区赤坂2-20-19
赤坂菅井ビル1F - 出演
- ピアノ:前田朱音(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
ヴァイオリン:吉田薫子(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程) - プログラム
- シマノフスキ:神話 作品30
ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
クルターグ:《…未知へと向かうエジプトの男女…》
武満徹:妖精の距離
ペソン:「人生はクリスマスツリーのようなもの」ヴァイオリンとピアノのための
前田朱音:緑響く - ホワイエ
- 開演前、休憩中、終演後にご利用いただけます(ご予約不要)。
ホワイエとは、劇場やホールなどの施設で開演前後や幕間に飲食物が供される休憩・歓談のためのスペース。ゆっくりお寛ぎください。 - チケット
- *満席(キャンセルが出た場合はInstagramにてご案内いたします。)
5,000円(税込)
1drink、プログラムノート付。
h@hakudoku.jpまで下記を添えてお申し込みください。
①公演名
②お名前
③人数
④お電話番号
*恐れ入りますが、未就学児の方のご入場はご遠慮いただいております。 - 主催
- 白読
Artist Profile
前田朱音(pf.|作曲)
2000年兵庫県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
作曲科に在籍して新たな音を探し、聴きたい音を追いかけているうちに、静謐な空間を構築したいと願うようになりました。音も光も何もかも溢れかえる混沌とした世から逃れられるユートピアを探し求めていたのかもしれない。しんとした静寂の中から音を書き留め、それを自らの手で放ち身体で表すことは私にとってごく自然な一本の線で繋がれた行為で、これは紙に字を書き連ね、詠み、動きをつけて自ら「実体」を絡めゆく、日本古来の和歌の在り方に通ずるもののような気がしています。
吉田薫子(vn.)
2001年埼玉県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
幼い頃より自然に恵まれた環境の元で育ちました。近くの森や林を散策するたびに、鳥のさえずり、木々の息遣いや、風の音といった自然の生命力を感じ、それらが私の演奏活動の土台となっているように思います。ヴァイオリンはその時々の環境によって音も変わっていきます。そのちょっとした変化と常に対話し、曲の持つキャラクターを大切にしながら、音に生命を宿すように丁寧に表現することを心がけています。
Classic Series
東京藝術大学にルーツを持つ若き音楽家たちと結び、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながらお届けしてるシリーズ。バロックから現代にいたるまでのおよそ250年にわたる時間の中で編み出されてきた名作。作家の残した設計図に音楽家が息を吹き込み、生きた音楽となって響く時間をサロン風の親密な空間でお送りしています。近づくほどにその魅力に心を揺り動かされるクラシック音楽。毎月一回の定期演奏会ですので、これから親しむ機会にもしていただけます。どうぞお気軽にいらしてください。