2024.04.28
classic series
第32回定期演奏会
ベートーヴェン
ベートーヴェン。
その作品の凝縮された象徴のような、それだけで雄弁な主題を据えたその後は、まるで水の流れを導くように、音の自ずからの流れを的確に掴み実現させる。音の物理的必然と、自らの生理的必然がバランスする一点でそれを捉えた彼の世界。
今回は、ピアノ、ヴァイオリン、チェロを用いたそれぞれのソナタ作品を通じてベートーヴェンの世界に触れてゆきます。
東京藝術大学にルーツを持つ若き音楽家たちとクラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながらお届けしているシリーズの第32回。
新シーズン初回です。
ぜひお気軽にお出かけください。
- 日時
- 2024年4月28日(日)
17時開演(16時開場) - 場所
- sansa
東京都港区赤坂2-20-19
赤坂菅井ビル1F - 出演
- ピアノ:渡邊晟人(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
ヴァイオリン:清水伶香(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
チェロ:原宗史(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程) - プログラム
- ベートーヴェン:ピアノソナタ第24番 嬰ヘ長調「テレーゼ」
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番 ヘ長調「春」
ベートーヴェン:チェロソナタ第3番 イ長調 - ホワイエ
- 開演前、休憩中、終演後にご利用いただけます(ご予約不要)。
ホワイエとは、劇場やホールなどの施設で開演前後や幕間に飲食物が供される休憩・歓談のためのスペース。
ゆっくりお寛ぎください。 - チケット
- 5,000円(税込)
1drink、プログラムノート付。
h@hakudoku.jpまで下記を添えてお申し込みください。
①公演名
②お名前
③人数
④お電話番号
*恐れ入りますが、未就学児の方のご入場はご遠慮いただいております。 - 主催
- 白読
Artist Profile
渡邊晟人(Pf.)
2000年秋田県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
ピアノを演奏していると協奏曲への興味は尽きないものです。はじめて好きになったのはグリーグのピアノ協奏曲、特に第2楽章。雄大なスケール感、異国情緒あふれる和声、そしてあの美しい旋律...聴くたびに憧れが募ります。デンマークにもいつか行ってみたい。小さい頃から、漫才やコントを観て笑うのが好きでした。最近は、彼らの演技や舞台演出にも興味を持ちながら観ています。同じ好きなことでも歳を重ねるうちに見方が変わるのって、おもしろいですよね。
清水伶香(Vn.)
2000年千葉県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
自分以外の誰かと演奏する時、「驚き」を共有することを大切にしています。ハイドンの弦楽四重奏曲第75番ト長調作品76-1は私がはじめて本格的に取り組んだ室内楽曲ですが、聴き手を(良い意味で)裏切る仕掛けの数々が本当に魅力的で、それを楽しみながら演奏できた思い入れのある作品です。音楽を始めた頃は、よく歌う子どもでした。ヴァイオリンを弾き続けていますが、歌は演奏の原点になっているように思います。今も歌うことが大好きです!
原 宗史(Vc.)
三重県津市出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
好きな作品はF.プーランク: チェロとピアノのためのソナタ。こよなく愛するフランス音楽の中でも特に愛してやまない一曲。独特の和声感や甘美な旋律はもちろん、彼にしか成し得ない気高さやユーモア、特有のエスプリにあふれる非常に華やかな世界観などがたまらなく魅力的な作品。楽器を弾く傍ら合唱団に所属し、幅広く音楽活動をしています。
classic series
東京藝術大学にルーツを持つ若き音楽家たちと結び、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながらお届けしてるシリーズ。バロックから現代にいたるまでのおよそ250年にわたる時間の中で編み出されてきた名作。作家の残した設計図に音楽家が息を吹き込み、生きた音楽となって響く時間をサロン風の親密な空間でお送りしています。近づくほどにその魅力に心を揺り動かされるクラシック音楽。毎月一回の定期演奏会ですので、これから親しむ機会にもしていただけます。どうぞお気軽にいらしてください。