2024.03.24

白読室内楽アンサンブル
第31回定期演奏会
スラヴの風

スラヴにルーツをもち19世紀末から20世紀に活躍した4人の作曲家。世界や音楽界が転換期を迎えるなか、それぞれの壁をそれぞれのやり方で破り、辿り着いた4つの風景。

今回はそうした彼らの足跡をヴァイオリンとピアノのデュオで巡ってゆきます。純音楽だけでなく、シャンソンやバレエ、映画などと結びついた新しい風が見せる情緒をぜひお愉しみください。

白読と藝大生が結び、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながら小さな音楽会をお送りするシリーズの第31回。今季(2023-2024S)最後を締めくくる公演です。ぜひお気軽に遊びにいらしてください。

日時
2024年3月24日(日)
17時開演(16時開場)
場所
sansa
東京都港区赤坂2-20-19
赤坂菅井ビル1F
出演
黒澤優芽(東京藝術大学音楽学部別科)
清水伶香(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
竹内麻美(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
福山芙蓉(東京藝術大学音楽学部卒業)
プログラム
ヴィエニャフスキ:モスクワの思い出 作品6
プロコフィエフ:ロミオとジュリエット
マーラー:アダージェット
プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ第1番 ヘ短調 作品80
ショスタコーヴィチ:5つの小品
ホワイエ
開演前、休憩中、終演後にご利用いただけます(ご予約不要)。
ホワイエとは、劇場やホールなどの施設で開演前後や幕間に飲食物が供される休憩・歓談のためのスペース。
ゆっくりお寛ぎください。
チケット
5,000円(税込)
1drink、プログラムノート付。
下記「チケット購入」ボタンよりお求めください。
またはh@hakudoku.jpまで下記を添えてお申し込みください。
①公演名
②お名前
③人数
④お電話番号
主催
白読

Artist Profile

黒澤優芽(Pf.)
2001年東京都出身。東京藝術大学音楽学部別科。
演奏者として好きな作曲家はラヴェル。聴衆として好きな作品はブラームスのピアノ三重奏曲第1番作品8。20歳のブラームスが初めてクララに会った直後に書かれた作品です。揺れ動く熱い感情の高まりで、幸せと息苦しさまでも感じさせられます。大人数でいるよりも、ひとりでいる時間を大切にしています。海の音を聞くことと本を読むことが好きです。最近は小川洋子さんの小説を多く読んでいます。

竹内 麻美(Pf.)
2001年東京都出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
好きな作品はシューマンのピアノ協奏曲イ短調作品54。「愛」や「憧れ」が溢れ出る美しいメロディーは、いつも私の心を揺さぶります。鮮烈な冒頭の下降に続き、ドラマティックに展開していくこの曲は、どこを切り取ってもシューマンのクララへの愛情や自らの心の葛藤を感じとることができます。最愛のクララと会話をしているような愛に満ちた作品に魅了されます。素敵な景色を求めて自転車で旅することが大好きです。

清水伶香(Vn.)
2000年千葉県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
自分以外の誰かと演奏する時、「驚き」を共有することを大切にしています。ハイドンの弦楽四重奏曲第75番ト長調作品76-1は私がはじめて本格的に取り組んだ室内楽曲ですが、聴き手を(良い意味で)裏切る仕掛けの数々が本当に魅力的で、それを楽しみながら演奏できた思い入れのある作品です。音楽を始めた頃は、よく歌う子どもでした。ヴァイオリンを弾き続けていますが、歌は演奏の原点になっているように思います。今も歌うことが大好きです!

福山芙蓉(Vn.)
北海道札幌市出身。東京藝術大学音楽学部卒業。
2歳よりピアノ、4歳よりヴァイオリンを始める。ピアノはたくさんの鍵盤でより多くの、そして複雑な和声を感じることができるところが魅力ですが、ヴァイオリンは自分の繊細な感情を声以上に自分のものとして発することができる不思議な楽器だと感じます。ヴァイオリンのための作品のみならず自分が本当に美しいと思う楽曲を集めて、白読という素敵な空間で私の奏でる音と皆様の心が響きあう瞬間があれば嬉しいです。ベランダで育てたハーブで料理をしたり、パンを焼いたり、穏やかな時間を過ごすことが好きです。自分らしくいられること、自分が素敵だと思えるものに囲まれて過ごすことを大切にしています。