2024.02.25

白読室内楽アンサンブル
第30回定期演奏会
pianism

作曲家が心の底を打ち明ける最大の友、ピアノ。
いまのピアノは19世紀の半ば過ぎから現代にかけて完成した楽器で、あらゆる表現を可能にするメカニックが備わっています。

ピアニストは音をつくりだすとき、多くの性質の音の可能性の中から最も相応しいと思うものを選びとって自分でその音をつくるという知性と技術の参加を求められ、それらは感性の裏付けによって展開されてゆきます。

古典から20世紀までの作品を通してピアノの種々の異なる表情、詩的な情緒や陰影、そして美しさと楽しさを、それぞれの奏者のピアニズムとあわせてお愉しみください。
今回は連弾作品を多く取り入れいているのも見どころです。

白読と藝大生が結び、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながら小さな音楽会をお送りするシリーズの第30回。ぜひお気軽に遊びにいらしてください。

日時
2024年2月25日(日)
17時開演(16時開場)
場所
sansa
東京都港区赤坂2-20-19
赤坂菅井ビル1F
出演
黒澤優芽(東京藝術大学音楽学部別科)
五条玲緒(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
竹内麻美(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
渡邊晟人(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
プログラム
モーツァルト:《きらきら星変奏曲》 K.265
モーツァルト:アンダンテと5つの変奏曲 K.501
シェーンベルク:6つのピアノ小品
ドヴォルザーク:《ボヘミアの森から》Op.68 より
ベルク:創作主題による12の変奏曲
シューベルト:幻想曲 D940
ほか
ホワイエ
開演前、休憩中、終演後にご利用いただけます(ご予約不要)。
ホワイエとは、劇場やホールなどの施設で開演前後や幕間に飲食物が供される休憩・歓談のためのスペース。
ゆっくりお寛ぎください。
チケット
5,000円(税込)
1drink、プログラムノート付。
下記「チケット購入」ボタンよりお求めください。
またはh@hakudoku.jpまで下記を添えてお申し込みください。
①公演名
②お名前
③人数
④お電話番号
主催
白読

Artist Profile

黒澤優芽(Pf.)
2001年東京都出身。東京藝術大学音楽学部別科。
演奏者として好きな作曲家はラヴェル。聴衆として好きな作品はブラームスのピアノ三重奏曲第1番作品8。20歳のブラームスが初めてクララに会った直後に書かれた作品です。揺れ動く熱い感情の高まりで、幸せと息苦しさまでも感じさせられます。大人数でいるよりも、ひとりでいる時間を大切にしています。海の音を聞くことと本を読むことが好きです。最近は小川洋子さんの小説を多く読んでいます。

五条玲緒(Pf.)

2000年静岡市駿河区出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
好きな作品はJ.S.バッハのトッカータBWV.911。手が大きいことが取り柄です。自分の原点は海と富士山が見える実家近くの風景にあります。富士のような懐の広さとたゆまぬ芯の強さを模索中。幼い頃からプラモデルを作ることが好きです。たくさんのちいさなパーツが組み合わさって、ひとつのものが完成する。その工程は、音楽にも通ずるものがあるように感じます。

竹内 麻美(Pf.)
2001年東京都出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
好きな作品はシューマンのピアノ協奏曲イ短調作品54。「愛」や「憧れ」が溢れ出る美しいメロディーは、いつも私の心を揺さぶります。鮮烈な冒頭の下降に続き、ドラマティックに展開していくこの曲は、どこを切り取ってもシューマンのクララへの愛情や自らの心の葛藤を感じとることができます。最愛のクララと会話をしているような愛に満ちた作品に魅了されます。素敵な景色を求めて自転車で旅することが大好きです。

渡邊晟人(Pf.)
2000年秋田県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
ピアノを演奏していると協奏曲への興味は尽きないものです。はじめて好きになったのはグリーグのピアノ協奏曲、特に第2楽章。雄大なスケール感、異国情緒あふれる和声、そしてあの美しい旋律...聴くたびに憧れが募ります。デンマークにもいつか行ってみたい。小さい頃から、漫才やコントを観て笑うのが好きでした。最近は、彼らの演技や舞台演出にも興味を持ちながら観ています。同じ好きなことでも歳を重ねるうちに見方が変わるのって、おもしろいですよね。