2023.11.26

白読室内楽アンサンブル
第27回定期演奏会
ブラームス、フォーレ

叙情的で内省的なブラームスとフォーレ。
抑制された気品あるフォルムからときどき溢れ出るようなロマンティシズムがえもいわれぬ美しさを湛えています。

今回は、ふたりの作曲家が青年から壮年に差し掛かる繊細な時期に書かれた作品を主軸に、ピアノと弦楽器の取り合わせにてお送りいたします。

白読と藝大生が結び、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながら小さな音楽会をお送りするシリーズの第27回。

日時
2023年11月26日(日)
17時開演(16時開場)
場所
sansa
東京都港区赤坂2-20-19
赤坂菅井ビル1F
出演
ピアノ:竹内麻美(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
ピアノ:渡邊晟人(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
ヴァイオリン:清水伶香(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
ヴィオラ:衛藤理子(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
チェロ:原宗史(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
プログラム
ブラームス:6つの小品 作品118より
フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番 イ長調 作品13
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25
ほか
ホワイエ
開演前、休憩中、終演後にご利用いただけます(ご予約不要)。
ホワイエとは、劇場やホールなどの施設で開演前後や幕間に飲食物が供される休憩・歓談のためのスペース。人となりや哲学を感じられるsansaの飲食物をお楽しみいただきたながらゆっくりお寛ぎください。
チケット
満席となりました
主催
白読

Artist Profile

竹内 麻美(Pf.)
2001年東京都出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
好きな作品はシューマンのピアノ協奏曲イ短調作品54。「愛」や「憧れ」が溢れ出る美しいメロディーは、いつも私の心を揺さぶります。鮮烈な冒頭の下降に続き、ドラマティックに展開していくこの曲は、どこを切り取ってもシューマンのクララへの愛情や自らの心の葛藤を感じとることができます。最愛のクララと会話をしているような愛に満ちた作品に魅了されます。素敵な景色を求めて自転車で旅することが大好きです。

渡邊晟人(Pf.)
2000年秋田県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
ピアノを演奏していると協奏曲への興味は尽きないものです。はじめて好きになったのはグリーグのピアノ協奏曲、特に第2楽章。雄大なスケール感、異国情緒あふれる和声、そしてあの美しい旋律...聴くたびに憧れが募ります。デンマークにもいつか行ってみたい。小さい頃から、漫才やコントを観て笑うのが好きでした。最近は、彼らの演技や舞台演出にも興味を持ちながら観ています。同じ好きなことでも歳を重ねるうちに見方が変わるのって、おもしろいですよね。

清水伶香(Vn.)
2000年千葉県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
自分以外の誰かと演奏する時、「驚き」を共有することを大切にしています。ハイドンの弦楽四重奏曲第75番ト長調作品76-1は私がはじめて本格的に取り組んだ室内楽曲ですが、聴き手を(良い意味で)裏切る仕掛けの数々が本当に魅力的で、それを楽しみながら演奏できた思い入れのある作品です。音楽を始めた頃は、よく歌う子どもでした。ヴァイオリンを弾き続けていますが、歌は演奏の原点になっているように思います。今も歌うことが大好きです!

衛藤理子(Va.)
2000年大分県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
好きな作品はバッハの無伴奏チェロ組曲第2番。孤独、後悔、希望、慰めを感じます。この曲を弾くためにヴィオリストになろうと決意した、ターニングポイントとなった曲です。眠い時と感情的なときだけ方言復活します。カメラを首から下げて散歩しながら見つけたカフェに入るのが幸せな休日の過ごし方。

原 宗史(Vc.)

三重県津市出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。

好きな作品はF.プーランク: チェロとピアノのためのソナタ。こよなく愛するフランス音楽の中でも特に愛してやまない一曲。独特の和声感や甘美な旋律はもちろん、彼にしか成し得ない気高さやユーモア、特有のエスプリにあふれる非常に華やかな世界観などがたまらなく魅力的な作品。楽器を弾く傍ら合唱団に所属し、幅広く音楽活動をしています。

白読室内楽アンサンブル
藝大生と結ぶ室内楽アンサンブル。クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながら、若き音楽家らがいま向き合いたい作品を軸にプログラムを編み、毎月一回程度小さな音楽会をお届けしています。