2023.10.29

白読室内楽アンサンブル
第26回定期演奏会
ドビュッシー、ラヴェル 印象と描写

曖昧な輪郭と意味深な行間、離れ難い余韻。

19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したフランス印象派を代表する二人の作曲家、ドビュッシーとラヴェル。
それまでの西洋音楽の潮流に変化の兆しが見えるころ、二人の作曲家もまたそれぞれ独自の書法で道を拓いてゆき、現在にいたるまで多くの人に愛され影響を与え続けています。

いまここに漂う気配や目の前の現象を捉えて音化したドビュッシー、緻密な理論と繊細な美学で情景を描写したラヴェル。今回は二人の作曲家をその美しき室内楽作品を通して紐解きお送りいたします。

白読と藝大生が結び、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながら小さな音楽会をお送りするシリーズの第26回。

日時
2023年10月29日(日)
17時開演(16時開場)
場所
sansa
東京都港区赤坂2-20-19
赤坂菅井ビル1F
出演
ヴァイオリン:辻愛結実(東京藝術大学音楽学部4年)
チェロ:原宗史(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
ピアノ:黒澤優芽(東京藝術大学音楽学部別科)
プログラム
ラヴェル:ハバネラ形式による小品
ラヴェル:ヴァイオリンソナタ ト長調
ドビュッシー:チェロソナタ ニ短調
ドビュッシー:美しい夕暮れ
ドビュッシー:ピアノ三重奏曲 ト長調
*プログラムは予告なく変更になる場合がございますので予めご了承ください。
ホワイエ
開演前、休憩中、終演後にご利用いただけます(ご予約不要)。
ホワイエとは、劇場やホールなどの施設で開演前後や幕間に飲食物が供される休憩・歓談のためのスペース。人となりや哲学を感じられるsansaの飲食物をお楽しみいただきたながらゆっくりお寛ぎください。
チケット
5,000円(税込)
1drink、プログラムノート付。
下記「チケット購入」ボタンよりお求めください。
またはh@hakudoku.jpまで下記を添えてお申し込みください。
①公演名
②お名前
③人数
④お電話番号
主催
白読

Artist Profile

辻愛結実(Vn.)
2000年東京都出身。東京藝術大学音楽学部4年。
好きな作品はJ.S.バッハのシャコンヌです。バッハの偉大な音楽に触れると、心の奥底から自分の偽りのない感情が無意識に引き出されていくような、神聖な気持ちに包まれます。シャコンヌの美しく深い和声の響きと温かさは、何度聴いても涙がこぼれてしまいます。美しい自然の景色を見たり、絵を描いたり写真を撮ることが好きです。とてつもなく可愛いセキセイインコを飼っています。

原 宗史(Vc.)

三重県津市出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。

好きな作品はF.プーランク: チェロとピアノのためのソナタ。こよなく愛するフランス音楽の中でも特に愛してやまない一曲。独特の和声感や甘美な旋律はもちろん、彼にしか成し得ない気高さやユーモア、特有のエスプリにあふれる非常に華やかな世界観などがたまらなく魅力的な作品。楽器を弾く傍ら合唱団に所属し、幅広く音楽活動をしています。

黒澤優芽(Pf.)
2001年東京都出身。東京藝術大学音楽学部別科。
演奏者として好きな作曲家はラヴェル。聴衆として好きな作品はブラームスのピアノ三重奏曲第1番作品8。20歳のブラームスが初めてクララに会った直後に書かれた作品です。揺れ動く熱い感情の高まりで、幸せと息苦しさまでも感じさせられます。大人数でいるよりも、ひとりでいる時間を大切にしています。海の音を聞くことと本を読むことが好きです。最近は小川洋子さんの小説を多く読んでいます。

白読室内楽アンサンブル
藝大生と結ぶ室内楽アンサンブル。クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながら、若き音楽家らがいま向き合いたい作品を軸にプログラムを編み、毎月一回程度小さな音楽会をお届けしています。