2023.05.14

classic series
第20回定期演奏会
変容の波風

19世紀フランス。
真のフランス的芸術とはなにか。
歴史の動乱とそこからの前進を背景に、音楽の世界にも変容のときが訪れます。
その波風を立てたのが、サン=サーンスやフランクらの音楽家たち。
培われた古典的書法はそれ自体を内包しながら彼らの哲学や感性によって変容し、のちの独特の色彩を持つフランス近代音楽へと繋がる余波となったのではないでしょうか。

今回はそうした流れにある美しい作品を、ピアノソロ、ヴァイオリン×ピアノデュオにてお送りいたします。
白読と藝大生が結び、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながら、蝋灯りの静けさのなか室内楽と向き合うシリーズの第20回。

日時
2023年5月14日(日)
17時開演(16時開場)
場所
sansa
東京都港区赤坂2-20-19
赤坂菅井ビル1F
出演
ピアノ:竹内麻美(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
ピアノ:渡邊晟人(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
ヴァイオリン:清水伶香(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
プログラム
フランク:プレリュード、コラールとフーガ ロ短調 M.21
ドビュッシー:版画
サン=サーンス:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 変ホ長調 作品102
ドビュッシー:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ト短調
ホワイエ
終演後は会場であるsansaにてお食事やお飲み物をお召し上がりいただけます。余韻を愉しむためのホワイエとしてご利用ください(ご予約制)。
チケット
5,000円(税込)
1drink、プログラムノート付。
主催
白読

Artist Profile

竹内 麻美(Pf.)
2001年東京都出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
好きな作品はシューマンのピアノ協奏曲イ短調作品54。「愛」や「憧れ」が溢れ出る美しいメロディーは、いつも私の心を揺さぶります。鮮烈な冒頭の下降に続き、ドラマティックに展開していくこの曲は、どこを切り取ってもシューマンのクララへの愛情や自らの心の葛藤を感じとることができます。最愛のクララと会話をしているような愛に満ちた作品に魅了されます。素敵な景色を求めて自転車で旅することが大好きです。

渡邊晟人(Pf.)
2000年秋田県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
ピアノを演奏していると協奏曲への興味は尽きないものです。はじめて好きになったのはグリーグのピアノ協奏曲、特に第2楽章。雄大なスケール感、異国情緒あふれる和声、そしてあの美しい旋律...聴くたびに憧れが募ります。デンマークにもいつか行ってみたい。小さい頃から、漫才やコントを観て笑うのが好きでした。最近は、彼らの演技や舞台演出にも興味を持ちながら観ています。同じ好きなことでも歳を重ねるうちに見方が変わるのって、おもしろいですよね。

清水伶香(Vn.)
2000年千葉県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
好きな作品はハイドンの弦楽四重奏曲第75番ト長調作品76-1。ハイドンの作品は、そのものの美しさは勿論ですが、聴き手を驚かせる仕掛けの数々が本当に魅力的で、いつも(良い意味で)裏切られてしまいます。作品76-1は、私が初めて本格的に取り組んだ室内楽曲で、特に思い入れのある作品です。
音楽を始めた頃は、10代からは声楽を学ぶつもりでした。それから15年、沢山のご縁があり、ヴァイオリンを弾き続けています。今も歌うことが大好きです。

classic series
東京藝術大学にルーツを持つ若き音楽家たちと結び、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながらお届けしてるシリーズ。バロックから現代にいたるまでのおよそ250年にわたる時間の中で編み出されてきた名作。作家の残した設計図に音楽家が息を吹き込み、生きた音楽となって響く時間をサロン風の親密な空間でお送りしています。近づくほどにその魅力に心を揺り動かされるクラシック音楽。毎月一回の定期演奏会ですので、これから親しむ機会にもしていただけます。どうぞお気軽にいらしてください。