2023.04.23

白読室内楽アンサンブル
第19回定期演奏会
ソナタと幻想

花は過ぎ、内包された活力が弾けようと時を伺う頃。
新たな芽吹きに向かう前向きな混沌。
新シーズン最初の今回は、クリアなソナタ作品と幻想的作品を取り合わせたプログラムにてお送りいたします。

ソナタ作品には、シューマンのヴァイオリンソナタ、ヒンデミットのヴィオラソナタがそれぞれ奏でられ、ヴァイオリンとヴィオラとの明らかに違う魅力を対比します。合間に置かれた作品との余韻の混ざり合い、また解けてクリアになる様子、あわいの季節の響きをお愉しみいただければ幸いです。

日時
2023年4月23日(日)
17時開演(16時開場)
場所
sansa
東京都港区赤坂2-20-19
赤坂菅井ビル1F
出演
ヴァイオリン:福山芙蓉(東京藝術大学卒ヴァイオリニスト)
ヴィオラ:衛藤理子(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
ピアノ:竹内麻美(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程)
ピアノ:黒澤優芽(東京藝術大学音楽学部別科)
プログラム
シューマン:ヴァイオリンソナタ第2番 ニ短調 作品121
バルトーク:44の二重奏曲 BB104より抜粋
シューマン:幻想曲 ハ長調 作品17より第一楽章
ヒンデミット:ヴィオラソナタ 作品25-4
メンデルスゾーン:無言歌集より抜粋
ホワイエ
終演後は会場であるsansaにてお食事やお飲み物をお召し上がりいただけます。余韻を愉しむためのホワイエとしてご利用ください。お食事はご予約制です。
チケット
5,000円(税込)
1drink、プログラムノート付。
下記「チケット購入」ボタンよりお求めください。
または、h@hakudoku.jpまで下記を添えてお申し込みください。
①公演名
②お名前
③人数
④お電話番号

Artist Profile

福山芙蓉(Vn.)
北海道札幌市出身。東京藝術大学音楽学部卒業。
2歳よりピアノ、4歳よりヴァイオリンを始める。ピアノはたくさんの鍵盤でより多くの、そして複雑な和声を感じることができるところが魅力ですが、ヴァイオリンは自分の繊細な感情を声以上に自分のものとして発することができる不思議な楽器だと感じます。ヴァイオリンのための作品のみならず自分が本当に美しいと思う楽曲を集めて、白読という素敵な空間で私の奏でる音と皆様の心が響きあう瞬間があれば嬉しいです。ベランダで育てたハーブで料理をしたり、パンを焼いたり、穏やかな時間を過ごすことが好きです。自分らしくいられること、自分が素敵だと思えるものに囲まれて過ごすことを大切にしています。

衛藤理子(Va.)
2000年大分県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
好きな作品はバッハの無伴奏チェロ組曲第2番。孤独、後悔、希望、慰めを感じます。この曲を弾くためにヴィオリストになろうと決意した、ターニングポイントとなった曲です。眠い時と感情的なときだけ方言復活します。カメラを首から下げて散歩しながら見つけたカフェに入るのが幸せな休日の過ごし方。

竹内 麻美(Pf.)
2001年東京都出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
好きな作品はシューマンのピアノ協奏曲イ短調作品54。「愛」や「憧れ」が溢れ出る美しいメロディーは、いつも私の心を揺さぶります。鮮烈な冒頭の下降に続き、ドラマティックに展開していくこの曲は、どこを切り取ってもシューマンのクララへの愛情や自らの心の葛藤を感じとることができます。最愛のクララと会話をしているような愛に満ちた作品に魅了されます。素敵な景色を求めて自転車で旅することが大好きです。

黒澤優芽(Pf.)
2001年東京都出身。東京藝術大学音楽学部別科。
演奏者として好きな作曲家はラヴェル。聴衆として好きな作品はブラームスのピアノ三重奏曲第1番作品8。20歳のブラームスが初めてクララに会った直後に書かれた作品です。揺れ動く熱い感情の高まりで、幸せと息苦しさまでも感じさせられます。大人数でいるよりも、ひとりでいる時間を大切にしています。海の音を聞くことと本を読むことが好きです。最近は小川洋子さんの小説を多く読んでいます。

白読(はくどく)
sansaをホールとホワイエに見立て音楽会を行うプロジェクト。音楽に向き合う時間と空間のために静けさをつくり、音楽家たちを定期演奏会という形で白読(素読)するプログラムを軸に活動。

白読室内楽アンサンブル
藝大生と結ぶ白読オリジナルの室内楽アンサンブル。
若き音楽家らがいま向き合いたい作品を軸にプログラムと空間を編み、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながら、心静かに愉しめる音楽の時間をお届けできるように願いながら活動しています。