2023.02.26

白読室内楽アンサンブル
第17回定期演奏会
ブラームス

ひとりの人間の人生にも四季のようなものは存在するのでしょうか。

幻想や理想に情熱を燃やす瑞々しく満ち溢れた若葉や花のとき。
経験を経て、喜びや悲しみを知った人間の風情や渋みといった枯淡のとき。
いずれにしても、その人の「今」を映したものが作品となり、演奏家や聴衆の今と重なって音楽がつくられるのかもしれません。

今回はブラームスの二つのソナタを軸に関わりの深いシューマンの作品を添え、円熟期から晩年にかけてのときを切り取ってお届けいたします。

白読と藝大生が結び、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながら、蝋灯りの静けさの中、室内楽と向き合うシリーズの第17回。

日時
2023年2月26日(日)
17時開演
場所
sansa
東京都港区赤坂2-20-19
赤坂菅井ビル1F
出演
ヴァイオリン:清水伶香(東京藝術大学音楽学部4年)
ヴィオラ:衛藤理子(東京藝術大学音楽学部4年)
ピアノ:黒澤優芽(東京藝術大学音楽学部4年)
ピアノ:渡邊晟人(東京藝術大学音楽学部4年)
プログラム
ブラームス:ピアノとヴィオラのためのソナタ第1番op.120-1
シューマン:3つのロマンスop.94
シューマン:おとぎの絵本op.113より第2.4楽章
ブラームス:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番「雨の歌」op.78
ホワイエ
終演後は会場であるsansaにてお食事やお飲み物をお召し上がりいただけます。余韻を愉しむためのホワイエとしてご利用ください。
チケット
5,000円(税込)
1drink、プログラムノート付。
下記「チケット購入」ボタンよりお求めください。
または、h@hakudoku.jpまで下記を添えてお申し込みください。
①公演名
②お名前
③人数
④お電話番号
主催
白読

Artist Profile

清水伶香(Vn.)
2000年千葉県出身。東京藝術大学音楽学部4年。
好きな作品はハイドンの弦楽四重奏曲第75番ト長調作品76-1。ハイドンの作品は、そのものの美しさは勿論ですが、聴き手を驚かせる仕掛けの数々が本当に魅力的で、いつも(良い意味で)裏切られてしまいます。作品76-1は、私が初めて本格的に取り組んだ室内楽曲で、特に思い入れのある作品です。
音楽を始めた頃は、10代からは声楽を学ぶつもりでした。それから15年、沢山のご縁があり、ヴァイオリンを弾き続けています。今も歌うことが大好きです。

衛藤理子(Va.)
2000年大分県出身。東京藝術大学音楽学部4年。
好きな作品はバッハの無伴奏チェロ組曲第2番。孤独、後悔、希望、慰めを感じます。この曲を弾くためにヴィオリストになろうと決意した、ターニングポイントとなった曲です。眠い時と感情的なときだけ方言復活します。カメラを首から下げて散歩しながら見つけたカフェに入るのが幸せな休日の過ごし方。

黒澤優芽(Pf.)
2001年東京都出身。東京藝術大学音楽学部4年。
演奏者として好きな作曲家はラヴェル。聴衆として好きな作品はブラームスのピアノ三重奏曲第1番作品8。20歳のブラームスが初めてクララに会った直後に書かれた作品です。揺れ動く熱い感情の高まりで、幸せと息苦しさまでも感じさせられます。大人数でいるよりも、ひとりでいる時間を大切にしています。海の音を聞くことと本を読むことが好きです。最近は小川洋子さんの小説を多く読んでいます。

渡邊晟人(Pf.)
2000年秋田県出身。東京藝術大学音楽学部4年。
ピアノを演奏していると協奏曲への興味は尽きないものです。はじめて好きになったのはグリーグのピアノ協奏曲、特に第2楽章。雄大なスケール感、異国情緒あふれる和声、そしてあの美しい旋律...聴くたびに憧れが募ります。デンマークにもいつか行ってみたい。小さい頃から、漫才やコントを観て笑うのが好きでした。最近は、彼らの演技や舞台演出にも興味を持ちながら観ています。同じ好きなことでも歳を重ねるうちに見方が変わるのって、おもしろいですよね。

白読室内楽アンサンブル
藝大生と結ぶ白読オリジナルの室内楽アンサンブル。
若き音楽家らがいま向き合いたい作品を軸にプログラムと空間を編み、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながら、心静かに愉しめる音楽の時間をお届けできるように願いながら活動しています。

白読(はくどく)
sansaをホールとホワイエに見立て音楽会を行うプロジェクト。音楽に向き合う時間と空間のために静けさをつくり、音楽家たちを定期演奏会という形で白読(素読)するプログラムを軸に活動。