2022.05.08
classic series
第6回定期演奏会
ふらんす物語
19世紀、社交界が発達したフランス。
培われてきた古典的書法を感性という軽やかな衣の下に隠し、心地よい音楽的表面が露わになった時代。感性に響く空気感と、その地下流れる知的な水脈をお愉しみください。
白読と藝大生が結び、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながら、蝋灯りの静けさの中、室内楽と向き合うシリーズ。
今回は、ピアノ三重奏の編成にて、フランス音楽づくしでお届けいたします。
- 日時
- 2022年5月8日(日)
17時開演 - 場所
- sansa
港区赤坂2-20-19 赤坂菅井ビル1F - 出演
- ピアノ :竹内麻美(東京藝術大学音楽学部4年)
ヴァイオリン:清水伶香(東京藝術大学音楽学部4年)
チェロ :原宗史(東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程) - プログラム
- フォーレ:ロマンス、シシリエンヌ、エレジー
ドビュッシー:ピアノ三重奏曲 ト長調
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 作品28
マスネ:タイスの瞑想曲
ショーソン:ピアノ三重奏曲 ト短調 作品3より - extra
- ・音楽会に合わせてセレクトした一杯のナチュラルワインorお茶、プログラムノート付。
・終演後は会場にてお食事やお飲み物をご注文いただけます。余韻を愉しむためのホワイエとしご利用ください。ご予約制となります。 - 主催
- 白読
Artist Profile
竹内 麻美(Pf.)
2001年東京都出身。東京藝術大学音楽学部4年。
好きな作品はシューマンのピアノ協奏曲イ短調作品54。「愛」や「憧れ」が溢れ出る美しいメロディーは、いつも私の心を揺さぶります。鮮烈な冒頭の下降に続き、ドラマティックに展開していくこの曲は、どこを切り取ってもシューマンのクララへの愛情や自らの心の葛藤を感じとることができます。最愛のクララと会話をしているような愛に満ちた作品に魅了されます。
素敵な景色を求めて自転車で旅することが大好きです。
清水伶香(Vn.)
2000年千葉県出身。東京藝術大学音楽学部4年。
好きな作品はハイドンの弦楽四重奏曲第75番ト長調作品76-1。ハイドンの作品は、そのものの美しさは勿論ですが、聴き手を驚かせる仕掛けの数々が本当に魅力的で、いつも(良い意味で)裏切られてしまいます。作品76-1は、私が初めて本格的に取り組んだ室内楽曲で、特に思い入れのある作品です。
音楽を始めた頃は、10代からは声楽を学ぶつもりでした。それから15年、沢山のご縁があり、ヴァイオリンを弾き続けています。今も歌うことが大好きです。
原 宗史(Vc.)
三重県津市出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程。
好きな作品はF.プーランク: チェロとピアノのためのソナタ。こよなく愛するフランス音楽の中でも特に愛してやまない一曲。独特の和声感や甘美な旋律はもちろん、彼にしか成し得ない気高さやユーモア、特有のエスプリにあふれる非常に華やかな世界観などがたまらなく魅力的な作品。楽器を弾く傍ら合唱団に所属し、幅広く音楽活動をしています。
classic series
東京藝術大学にルーツを持つ若き音楽家たちと結び、クラシック音楽に触れる場の在り方の可能性を追いかけながらお届けしてるシリーズ。バロックから現代にいたるまでのおよそ250年にわたる時間の中で編み出されてきた名作。作家の残した設計図に音楽家が息を吹き込み、生きた音楽となって響く時間をサロン風の親密な空間でお送りしています。近づくほどにその魅力に心を揺り動かされるクラシック音楽。毎月一回の定期演奏会ですので、これから親しむ機会にもしていただけます。どうぞお気軽にいらしてください。